●椎間板ヘルニアの原因について
@姿勢の歪み
椎間板ヘルニアの原因となる最も大きな原因は「姿勢の歪み」です。 歪んだ姿勢は骨格を歪めてしまい、一部の筋肉に過負荷をかけ、反対の筋肉には 負荷をかけないというアンバランスをもたらします。結果、一部の筋肉は過負荷で 疲労が蓄積し、その反対にある筋肉は負荷がなく徐々に衰え、と何一つメリットがありません。 カイロプラクティックなどでは「背骨の歪みが体の不調を訴える」という 基本概念があるように、姿勢の歪みというものは体に大きな影響をおよぼすのです。
A筋肉の機能不全
前項,「姿勢の歪み」によって引き起こされる厄介な症状が「筋肉の機能不全」です。 大きく分けるとこの問題は三つに分かれます。
- 過負荷をうける筋肉
- 負荷がなくなる筋肉
- 代替機能を受け持つ筋肉
の三つです。
@過負荷を受ける筋肉
姿勢の歪みによって体は左右均等のバランスを崩します。その結果、当然重力から受ける 負荷が左右不均等になってしまうわけです。その結果、左右均等に機能し、体をまっすぐに 支えていた筋肉機能に異常が生じます。体が傾いている側には当然負荷がかかりますので、 通常の時よりも多くの負荷がかかります。そのため、短期的なものであれば良いのですが、 恒常的な過負荷となってしまうと、筋肉が休息期間を得る事ができず、徐々に疲労を蓄積 していき、最終的には機能不全へと陥ってしまいます。
A負荷がなくなる筋肉
姿勢の歪みによって傾いてしまった方向とは逆の筋肉は負荷が一方に逃げてしまった為に 負荷がかからなくなります。筋肉というものは使えば使うほど鍛えられますが、使わなくなると ドンドン筋力が低下して衰えてしまうものです。そのため。疲労を蓄積していく筋肉を尻目に 逆にドンドン衰えてしまい、通常なら何でもない負荷でも「衰えたが為に」過負荷となってしまうなど のデメリットが出始めます。筋肉疲労ではない弛緩による筋肉機能障害です。
B代替機能を受け持つ筋肉
人間の体はとても複雑にバランスをとっています。仮に一部の筋肉が機能不全に陥ったとしても、 その周囲の筋肉が代替機能を果たす事で、体をうまく支えてくれるのです。ただし、この優れた人間の 免疫機能が落とし穴になる場合もあります。姿勢の歪みによって引き起こされる過負荷による 筋肉の機能障害。これが起こると、機能障害を起こした筋肉の周辺筋が「代替機能」を果たして 体を支えてくれます。ここまではいいのですが、筋肉疲労は姿勢の歪みがそもそもの原因です。 つまり、姿勢の歪みを直さない限り、この筋肉機能障害は慢性的に残ってしまいます。 そうなると通常の仕事+αの役割をこなしている代替筋までもが疲労を蓄積させ、最終的には 機能障害を起こしてしまうのです。
B腰椎への過負荷
「姿勢が歪み」「筋肉が疲労する」その結果、何が起こるのか。疲労しきって機能障害を起こしている 筋肉に「過負荷」が襲い掛かった結果、皆さんがご存知のぎっくり腰が起こります。 いわゆる「腰の捻挫」です。その程度で済めばよいのですが、過負荷が余りに大きかった場合、 また筋肉の疲労が余りに大きかった場合、腰の捻挫でおさまらず、衝撃を吸収・分散しきれなかった 「椎間板」が破裂し「繊維輪軟骨」を突き破ってしまうと「椎間板ヘルニア」が発生します。
この「過負荷」の原因となるのは殆どが「重い荷物を持った瞬間」「高いところから飛び降りた瞬間」 などの「瞬間的な負荷」を引き起こす動作です。腰に不安を抱えている人は日頃からそういった 負荷の大きな動作を意識的に控えて動作をしましょう。